英単語の中から気になるものをピックアップし、語源を調べてみようと思います。特にTOEICによく出る単語を中心に……

2008年6月29日日曜日

corporation 【名】法人,会社,団体

ラテン語 corpus(体, かたまり) + -ation 接尾辞

「体(からだ), かたまり」という意味のラテン語 "corpus" の後に、動詞につけて、動作・状態・結果の意味の名詞を作る接尾辞 "-ation" を付けて、「団体」という名詞になった。

ただ、"-ation" は、動詞に付けて名詞を作る接尾辞であるから、"corpus" から、一旦、「法人組織にする, 会社にする」等の意味を持つ動詞 "incorporate" になり、"incorporation" の省略形として "corporation" が生まれたと思われる。

TOEICでは、ビジネス英語の試験であることから、「法人」の意味で文中に登場することがほとんどである。

また、もともとの "corpus" は、「体, かたまり(=body)」の「かたまり」が強調されて「集大成, 集積」等の意味に使われるようになった。

ちなみに、"corporate" は、「法人組織の, 団体の」という意味の形容詞である。

単語: corporation, incorporate, incorporation, corpus, corporate

2008年6月26日木曜日

humoral 【形】 体液性の

humor + -al 接尾辞

ユーモア、こっけい、気まぐれ等の意味で使われる "humor" に、名詞に付けて「…の」「…に関する」の意味の形容詞を作る接尾辞 "-al" を付けて "humoral" という単語を作ると、"humor" は人間を構成する4液体の総称としての意味が強調され「体液性の」という意味になるのはおもしろい。

ちなみに "humor" の形容詞形は、"humorful"

単語: humor, humoral, humorful

2008年6月25日水曜日

humor 【名】ユーモア, こっけい, 気分, 気まぐれ

ラテン語 humor, umor(湿気, 水分, 体液)

"humor" は米国表記。英国表記では "humour" となる。

"humor" とは、もともとラテン語では液体のことであり、4種類の液体のバランスが人間の肉体、精神の状態を決定するとされていたという。

この液体のバランスが崩れるとおかしなことになる。つまり、こっけいな状態になるということらしい。

その4種類の液体を以下に示す。

  1. "blood" 血液 …… 快活で、楽観的になる。
  2. "phlegm" 粘液 …… 無邪気」になる。
  3. "choler" 胆汁 …… 怒りっぽくなる。
  4. "melancholy" 黒胆汁 …… 憂鬱になる。

単語: humor, blood, phlegm, choler, melancholy