英単語の中から気になるものをピックアップし、語源を調べてみようと思います。特にTOEICによく出る単語を中心に……

2008年3月3日月曜日

besides 【前】 …のほかに,…以外に

beside + -s 副詞語尾

「…のそばに」という意味の前置詞 "beside" の最後に、"s" が付いただけで意味が変わってしまっている。TOEICの文法問題でこの2つが選択肢になることも多い。混乱しやすい単語だが、どうやら、もともとは "beside" だけで両方の意味に使われていたようだ。

前置詞 "beside" には、もともと「…のそばに」という意味と「…のほかに」という意味の両方が含まれていた。この前置詞を副詞として使うために "besides" という単語が生まれた。

副詞として使う場合、「…のそばに」とう意味よりも「…のほかに」の意味で使うことが圧倒的に多かったのだろう。いつしか、"besides" は、"beside" から分かれて、「…ほかに」の意味で使われるようになり、さらに副詞の "besides" から、前置詞の "besides" が派生し、"beside" 「…のそばに」と、使い分けられるようになったらしい。

確かに、日本語で考えても「AのそばにBがある」ということは「Aがあって、AのほかにBある」ということだと取れなくもない。ただ、状況は同じでも、伝えたい内容には大きな隔たりがあり、これらを同じ単語で伝えるのは日本語で考えている限り、かなり難しい。日本語で考えて難しいものは、英語で考えても難しいということだろうか。結局、別の単語が割り振られることになってしまったというわけだ。

単語: besides, beside

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